こんにちは!今回は気象予報士試験 第56回 一般知識 問10を解説します!
解答&解説
解答:④
- (a) 正:「高度20~60kmにおける夏極に近いほど成層圏気温が高いのは、オゾンの紫外線吸収による加熱量が多くなるからである」は正しいです。成層圏のオゾン層(高度約25km付近)では、紫外線を吸収してオゾンが生成・消滅する過程で熱が放出されるため、その上の高度~成層圏界面(約50km)まで空気が暖められます。特に夏の極域では日照が強く紫外線量も多いため加熱が大きく、成層圏気温が高くなります。よって記述(a)は正しいです。
- (b) 誤:「オゾンは主に高緯度成層圏で生成・蓄積される」は誤りです。オゾンは低緯度(赤道付近)の成層圏で太陽紫外線によって盛んに生成され、その後大気の循環によって高緯度に運ばれて蓄積します。従って「主として高緯度で生成」というのは誤りで、実際には低緯度で生成→高緯度へ輸送という過程です。記述(b)は誤りです。
- (c) 正:「北半球中高緯度のオゾン全量は冬から春にかけて他の時期より多い」は正しいです。低緯度で作られたオゾンは成層圏下部の大規模循環(ブリューワー・ドブソン循環)によって冬季に高緯度へ運ばれ蓄積するため、北半球中高緯度では晩冬から春先にオゾン全量が最大になります。記述(c)はその典型的傾向を述べており正しいです。実際、日本上空のオゾン量も春先にピークがあります。
- (d) 誤:「南極では、極渦が弱い年ほど成層圏が低温になりオゾンホールが発達する傾向がある」は誤りです。極渦とは冬季極域の強い寒冷低気圧ですが、一般に極渦が強いほど極域成層圏の冷却が極端になり、オゾンホールが発達しやすくなります。逆に極渦が弱い年は極域に外から暖気が入りやすく比較的高温となり、オゾンホールは小さめで済みます。よって記述(d)は因果が逆で誤りです。
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【過去問解説】第56回 一般知識 問10
